カラコンを長持ちさせたい!使用方法とお手入れで変わるレンズの寿命
カラコンを長持ちさせたい!
使用方法とお手入れで変わる
レンズの寿命
正しい使用方法を学んでカラコンを長持ちさせよう!
2Weekやマンスリーなどの連続装用カラコンはそれぞれ2週間、1ヶ月と使用期間の目安があります。1回の使用期間が長いほどお得にカラコンを楽しめますが、間違った方法でカラコンを使うとレンズが劣化してしまい、使用期間が短くなることもあります。そこで今回は、はじめて連続装用のカラコンを使用する方のために、カラコンも寿命と使用方法の関係、使用期間内まで長持ちさせるポイントをご紹介します。
カラコンの寿命は使用方法によって左右する
2Weekやマンスリーなどの連続装用カラコンは、使いかたによって使用期間前にカラコンが使えなくなることがあります。ここでは、カラコンの寿命と使用方法の関係を見てみましょう。
なぜ使用期間を守る必要があるのか?
カラコンには、1Day・2Week・マンスリーなどそれぞれ使用期間があり、レンズの滅菌状態から守られている期間を想定して設計されています。使用期間が過ぎたカラコンを使用すると、細菌が繁殖している可能性があります。レンズ自体の見た目が綺麗でも、目のトラブルを引き起こす恐れがあるため、使用期限を必ず守る必要があります。
連続装用カラコンでも使用期間までもたない場合がある
連続装用カラコンは、使用期間内であれば使用できると思っている方が多いようです。しかし、実際、間違った使用方法によるレンズの傷や汚れによって、レンズの寿命が左右されます。カラコンを使用期間まで長持ちさせるためには、レンズに負担がかからないようにすることが大切です。
間違った使用方法は目の健康にも影響する
カラコンは、安全上のリスクによりペースメーカーと同じ「高度管理医療機器」に分類されています。そのため、間違った使用をすることによって、レンズに負担をかけるだけでなく目にも負担がかかり、目の違和感や眼障害を引き起こす恐れがあります。高度管理医療機器に関する情報は、下記のページで詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。
高度管理医療機器承認番号とは?安全なカラコンを手に入れる方法
カラコンが使用期間までもたない3つの理由
どのようなカラコンの使用によって、レンズトラブルが起きてしまうのでしょうか?レンズや目に負担がかけてしまう使用方法を確認しましょう。
1.レンズのお手入れができていない
カラコン装用後のお手入れを怠ると、レンズに汚れが溜まってしてしまいます。その汚れを放置することによって、装用時の違和感やカラコンの寿命を縮めてしまう原因となってしまいます。
レンズの寿命に影響するNGなお手入れ
- 石けんで手を綺麗に洗わずにお手入れをする(レンズの汚れ付着や傷の原因になる)
- 長い爪でこすり洗いをする(爪がレンズにあたり傷や破れの原因になる)
- 手のひらで、円を描くようにこすり洗いをする(レンズのねじれにより破れの原因になる)
- こする回数が少ない(レンズの汚れが綺麗に落ちない)
- レンズの片面だけこすり洗いをする(片面に汚れが付着したままになる)
- 水道水でレンズの洗浄や保存しない(レンズの変形や劣化の原因になる)
- 洗浄液でレンズを保存する(レンズの劣化の原因になる)
- 保存液の交換をしない(レンズに細菌の繁殖やカビが生える原因になる)
このようなお手入れをすると、レンズの劣化の原因になってしまいます。レンズの劣化は、目にも悪影響を及ぼすため注意が必要です。
2.目をよくこする
花粉症やアレルギーがある方は、目のかゆみにより目をこすることが多いと思います。しかし、目をこすることレンズがズレてしまい、レンズや角膜に傷がついてしまいます。また、アイメイクがバッチリの状態で目をこすると、化粧品が目に入りレンズに汚れがつく原因にもなるので、絶対にやめましょう。
3.カラコンをつけたまま水の中に入る
水道水には、アカントアメーバが含まれている可能性があります。このアカントアメーバは、シャワーや入浴、プールなど、水の中に入ったときにレンズに付着する恐れがあります。また、アカントアメーバをはじめとする細菌は、眼障害を引き起こす可能性もあるため、十分注意が必要です。
カラコンを長持ちさせるポイントとは?
カラコンを長持ちさせるためには、お手入れをする際に気をつけておくべきポイントがあります。
レンズにふれる手は必ず清潔にする
手には目には見えない汚れが付着しており、その汚れによってレンズに傷がつく恐れがあります。レンズにふれる前には、石けんで手のひらや指の間、爪の間までこすり洗いをしましょう。また、洗い終わった手は、きちんと乾いた清潔なタオルで拭くことも大切なポイントです。
正しいお手入れ方法を知る
レンズの劣化を防ぐためには、正しいお手入れが必要不可欠です。自分では洗っているつもりでも、汚れが落ちきれていないこともあります。下記のページ詳しくご紹介しているカラコンの正しいお手入れ方法を参考にして、レンズを清潔に保ちましょう。
使用前にチェック!カラコンを清潔に保つための正しいお手入れ方法
お手入れのポイント
- お手入れの前には必ず手を石けんで洗う
- 爪を短く切り、爪をたてないようにこすり洗いをする
- 指の腹を使って同一方向に動かしこすり洗いをする
- 裏表それぞれ30回ずつを目安に、優しくこすり洗いをする
- お手入れをするときは必ずソフトレンズ専用のケア用品を使用する
- カラコンを装用しない日も毎日保存液を交換する
カラコンを長持ちさせたい場合に重要なお手入れのポイントです。レンズを傷つけずに汚れをしっかり落とすために、ポイントをおさえておいてください。
それぞれのカラコンに合ったケア用品選びをする
カラコンによって、洗浄液や保存液などのケア用品に相性があります。相性の悪いケア用品を使用することで、レンズトラブルの原因となるためケア用品選びにも注意が必要です。正しいケア用品の選び方は、下記のページよりご参照ください。
カラコンによってお手入れ方法が違う⁉洗浄液・保存液の選び方とは?
レンズケースを清潔に保つ
レンズケースも同じものを長期間使い続けることによって、細菌が繁殖してレンズを劣化させる原因になります。レンズケースも正しい洗浄を行い、こまめに新しいレンズケースと交換するようにしましょう。
目がかゆいときは眼科処方の目薬を使用しよう
目のかゆみをおさえるためには、目をこすらずに眼科医に処方された目薬を使用することがおすすめです。もし、目のかゆみが治まらない場合は、市販の目薬を使用せず早めに眼科へ受診して自分の症状に合わせた目薬を処方してもらいましょう。
水の中に入るときはカラコンをはずす習慣をつける
水中に生息するアカントアメーバがレンズに付着すると、細菌に感染して角膜完成症のリスクが高まります。最悪は失明してしまう恐れがあるため、シャワーや入浴、水泳など水の中に入るときには必ずカラコンをはずす習慣をつけましょう。
使用期間以上の使用は絶対NG!
長持ちするお手入れ方法を試したからといって、使用期間を超えてカラコンを装用するのは大変危険です。最初にもご紹介しましたが、カラコンの使用期間を守らないことによって、レンズの劣化だけではなく目の病気を引き起こす可能性もあります。今回紹介したカラコンを長持ちさせる方法は、あくまで「使用期間内で長持ちさせる方法」なので、くれぐれも間違えないようにご注意ください。
日頃のお手入れをしっかりしてカラコンを長持ちさせよう!
カラコンに記載されている使用期間はあくまで目安です、しかし、間違った使用をすることで、レンズに傷がつき劣化を早めてしまう可能性があります。使用期間内長持ちさせるために、カラコンを正しく使用することが何よりも大切です。お手入れを毎日しっかり行うことで、レンズの劣化を防ぐことできますし眼障害の予防にもつながるので、ぜひ取り入れてみてください。